読書と「星の時間」
~ミヒャエル・エンデと河合隼雄が教えてくれたこと~
講師◉秋満吉彦さん
教養番組プロデューサーが語る本の読み方、楽しみ方
日 時|2023年6月3日(土)午後2時ー4時(開場1時30分)
会 場|武蔵野スイングホールレインボーサロン(南棟11階)
JR中央線・西武多摩川線「武蔵境駅」北口下車徒歩1分
参加費|1,200円(学生500円) 受付|申込み先着160名(全席自由席)
【お申し込み方法】定員になりましたので、受付は締め切らせていただきました。
古今東西の名作を、いまを生きる私たちに必要な生きた教養としてとらえ直し、書物のもつ新しい価値と不変の意義に気づかせてくれる「100分de名著」。番組制作を通して見えてきた、書物が教える真理とは? 名伯楽の道案内で書物の森へと分け入り、読書の方法とともにその面白さを学びます。「本をたのしもう会」の原点に立ち戻る読書への誘いです。ふるってご参加ください。
「読書という体験」は不思議なものです。ふだん私たちが「こうしたい」「ああなりたい」と欲しているのとは全く別のところへ、思いもよらないかたちで導いてくれるからです。読書によって思いがけず導かれた場所。そこに辿り着いたのが必然だったとしか思えないような体験。作家ミヒャエル・エンデは、『モモ』という作品の中で、そうした体験のことを「星の時間」と呼んでいます。これと全く同じことを臨床心理学者の河合隼雄も語っています。この二人は私にとって人生の恩人ともいうべき存在です。彼らの本を紐解くことは、私が担当している「100分de名著」という番組を企画制作するに際して、なぜこの名著を選んだのか、なぜこの講師を選んだのか、どうしてこの切り口で解説しようと考えたのかについて、より深くお伝えすることにつながります。当日は、皆さんと「読書の意味」を考えながら、一緒に「星の時間」を体感できるようなひとときを過ごせたらと願っています。 (講師・秋満吉彦さんからのメッセージ)
■秋満吉彦(あきみつ・よしひこ) さん プロフィール
1965 年、大分県生まれ。熊本大学大学院文学研究科倫理学コース修了後、1990 年にNHK 入局。ディレクターとして「BSマンガ夜話」「土曜スタジオパーク」「日曜美術館」「小さな旅」等を制作。千葉発地域ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」や、「100 分de 平和論」「100 分de パンデミック論」( ともに放送文化基金賞優秀賞)、「100 分de メディア論」(ギャラクシー賞優秀賞) 等をプロデュース。現在、NHK エデュケーショナルで教養番組「100 分de 名著」のプロデューサーを務める。
著書に『名著の予知能力』(幻冬舎新書)、『「名著」の読み方』(ディスカヴァー21)、『行く先はいつも名著が教えてくれる』( 日本実業出版社)、『仕事と人生に活かす「名著力」』( 生産性出版)、「狩野永徳の罠」( 立川文学賞大賞受賞/『立川文学Ⅲ』けやき出版、所収) がある。